50万以上の資産なら米国株投資の証券会社は「InteractiveBrokers」が最強です 第2話

英語

結論から言います。口座入出金が50万以上の米国株投資家は「InteractiveBrokers」を使ったほうが絶対にいいです。

前回のブログでは米国証券会社の「Firstrade」と「InteractiveBrokers」を調査しておりました。

米国株投資(信用取引・通常取引)におすすめの証券会社はどこだ Firstrade InteractiveBrokers 第1話

去年日本の証券会社を利用することで取引手数料が50万円を超えたため、もっと安いところに移るべく米国証券口座を調べていました。

早速調査とばかりにInteractiveBrokersに問い合わせたところ、衝撃の事実が分かったのでそれをまとめました。

結論

圧倒的に手数料が安い! 日本の証券会社なんていらんかったんや!

今回取り上げる当該のInteractiveBrokersのサイトは以下になります。

ホーム | Interactive Brokers Securities Japan Inc.

なお、こちらの記事はInteractiveBrokersのカスタマーサポート(しかも日本語対応!)に問い合わせた結果の内容を記述しています。

以下に述べる内容は裏取りはしているのですが、気になる方は電話で確認してみてください。

ヘルプ・お問合せ | インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社 (interactivebrokers.co.jp)

本当に安いの?

電話で確認できたことをまとめると、以下が費用についてのポイントになります。

ポイント
  • ①取引手数料は200株まで1ドル、それ以降は200株ずつで1ドル追加
  • ドル転のスプレッドはほぼ0円
  • ③SMBCからInteractiveBrokersへの送金手数料は800円
  • ④口座作成した際の最低入金額はなし
  • ⑤月間の口座維持手数料制度はなし

①取引手数料は200株まで1ドル、それ以降は200株ずつで1ドル追加

例1 テスラ($TSLA)

試しに楽天証券とInteractiveBrokersを比べます。楽天証券は有名なので。

楽天証券の取引手数料は0.45%または、最大20ドル(消費税込みで22ドル)です。イメージとしては1回の取引で50万以上を突っ込むと22ドルになります。

仮にテスラ($TSLA)の株価を1000ドルと仮定します。

また単純化のために1ドル=100円で計算します。

テスラの株を買った場合の手数料は以下になります。青で塗ったほうが相手より手数料が高いです。

$TSLAの株数購入金額楽天買楽天売IB買IB売
1株1000ドル4.5ドル4.5ドル1ドル1ドル
5株5000ドル22ドル22ドル1ドル1ドル
200株20万ドル22ドル22ドル1ドル1ドル
500株50万ドル22ドル22ドル3ドル3ドル
4000株400万ドル22ドル22ドル20ドル20ドル
10000株1000万ドル22ドル22ドル50ドル50ドル
$TSLAの場合

少なくとも天文学的な数字で株を買わない限りは、InteractiveBrokersが楽天証券よりも手数料が高くなることはありません。

上記の場合はほとんどの場合(200株=2000万までは)InteractiveBrokersは楽天証券の1/20以下です!!!!(興奮)

例2 インテル($INTC)

インテルの株化はずっと40~60をウロウロしているので、ここは単純化のために50ドルとします。

$INTCの株数購入金額楽天買楽天売りIB買IB売
1株50ドル0.225ドル0.225ドル1ドル1ドル
5株250ドル1.125ドル1.125ドル1ドル1ドル
200株1万ドル22ドル22ドル1ドル1ドル
500株2.5万ドル22ドル22ドル3ドル3ドル
4000株20万ドル22ドル22ドル20ドル20ドル
10000株50万ドル22ドル22ドル50ドル50ドル
$INTCの場合

ほとんどの場合はInteractiveBrokersのほうが楽天証券よりも安いです。

少なくとも何十万~何千万の間はInteractiveBrokersのほうが安いです。これはほとんどのボリュームゾーンではないでしょうか。

ただし、ペニー株などの取引単価が5ドル以下の株は取引手数料が1%になりますのでご注意ください。

②ドル転のスプレッドはほぼ0円 (実際の為替市場なので0.0002円程度)

楽天証券の場合、円をドルに変えるスプレッドは0.25円です。現在が115円ぐらいでしたので、そう過程すると、円をドルに帰る場合は0.25円/115円 = 0.217%ぐらいが為替手数料で消えます。

手数料 | 外国為替 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp) より引用

50万円をドルに変えると1080円ぐらいが手数料になります。

例えば資産が1000万だと、為替手数料だけで2万1700円取られるんです。

InteractiveBrokersの為替手数料は10万ドル単位で2ドルずつ

InteractiveBrokersならこの為替手数料が10万ドル単位で2ドルになります。

1000万円なら、楽天証券で2万1700円が、InteractiveBrokersなら2ドルです。

クソゲーですよホント。こんなの知らなかった自分を呪いたいです。

InteractiveBrokersは10万ドル以上は1万ドル当たり手数料が0.2ドルずつ増えるような形になります。なので例えば30万ドルなら6ドルぐらいになります。これも格安ですね。

③SMBCからInteractiveBrokersへの送金手数料は800円

InteractiveBrokersは為替の②ドル転のスプレッドはほぼ0円 (実際の為替市場なので0.0002円程度)でした。

ただ、ネックになってくるのが日本の銀行口座からInteractiveBrokersへの送金や出金です。

ここに関しては日本の証券会社は無料です。(唯一の強みですね笑) 例えば三菱UFJの銀行口座からマネックスなどの証券口座にお金を振り込む場合は0円ですよね。

InteractiveBrokersへの入金はここは無料にはなりません。

InteractiveBrokersへの送金手数料は海外送金になるので高そう・・・そう諦めていた時期が自分にはありました。

結論から言うと安かったです。SMBCからInteractiveBrokersへの送金は800円で済みます。

というのも、InteractiveBrokersへの送金は東京にあるシティバンク(HSBCもあるが省略)の口座への送金なので、海外送金とは別の扱いになります。

正確には、シティバンクへの送金は海外送金ではなく「国内非居住者円建送金」という扱いになるので3万円以上であれば手数料が800円で済みます。

外国送金サービス(SMBCダイレクト) : 三井住友銀行

これもSMBCの電話窓口に裏取りしたので間違いないです。

なお、出金についてはSMBC信託銀行であれば0円だという話をInteractiveBrokersの電話窓口に聞いております。※ ただし自分はまだ裏取りできていないので、皆さんも気になるなら調べてください。

この800円がいわばInteractiveBrokersで円をドル転するまでの最大の手数料になります。

最初の見出しで50万円以上資産があるならInteractiveBrokersだと言いました。

楽天証券などで50万以上を振り込んだ場合にかかるスプレッド0.217%を計算した1080円ぐらいでした。

一方でSMBCからInteractiveBrokersへの送金手数料800円+為替手数料2ドルでした。

なので50万ぐらいだとどっこいどっこいで、それ以上ならInteractiveBrokersだといったんですね。

ちなみに、Firstrade は自分が見る限りだと海外送金が必須そうに見えます。TranferWise などを活用する方法もありますが、TranferWiseもそこそこスプレッドを取ってくるので、自分はInteractiveBrokers しかないという結論になりました。

④口座作成した際の最低入金額はなし、⑤月間の口座維持手数料制度はなし

脱線になるんですが、なんでこんな優れたInteractiveBrokersが米国株クラスタで有名じゃないの?と思う人もいるのではないでしょうか。

自分の場合はサイトの手数料のページにあった1%という取引手数料が最大の手数料だと誤解したこと、ならびに口座を作るにあたって最低限入金しなければならない金額や、月間の口座維持手数料があること、海外送金扱いで手数料が高そうだということをネックとして昔は見送りました。

ですがいままでの話を見れば分かっていただけたと思いますが、1%の取引手数料はペニー株にかかるものであり、普通の株であれば200株当たり1ドルです。

さらに口座を作成する上で最低入金額の制限は昔はあったのですが、今はそんな制限はなくなりました。( ④口座作成した際の最低入金額はなし)

注意してほしいのは、InteractiveBrokersの中には日本証券会社である IBSJ と 米国証券会社の IBLLC の2つがあります。日本人はそのIBSJとIBLLCの両方の口座を作ることができます。そしてInteractiveBrokersの日本証券会社バージョン (IBSJ) は最低入金額の制限は今もあります。

InteractiveBrokersの米国証券会社バージョン(IBLLC)にはその制限はないのです。まれに InteractiveBrokersの証券口座を作成しようとして、IBSJとIBLLCの両方に作ることができるので、両方に作るとIBSJの最低入金額の制限にひっかかって、口座を有効化するためにお金を振り込んでくださいと言われることがあります。なので必ずIBLLCの口座だけ作成するようにしてください。

また、昔は月間の口座維持手数料がありました。ただそれも証券会社の手数料無料化の波がきたおかげでその手数料もなくなりました。(⑤月間の口座維持手数料制度はなし)

日本の証券会社のなんちゃって手数料無料化 (マネックスの入金だけドル円のスプレッドなし制度とか)とは格が違うんですよ。やっぱり日本資本よりは外国資本ということです。

さてこの章の最初に 「なんでこんな優れたInteractiveBrokersが米国株クラスタで有名じゃないの?」と言いました。

ようはみんなこうした手数料が無料化されていることや最低入金額の制度が撤廃されたことに気づいていないんです。更にいえば自分のように海外送金手数料がべらぼうに高い(大体どこも3000~5000円取ってくる)ので、それのために米国証券会社=海外口座=送金手数料が高い!と早合点しちゃっていたんですね。

改めてになりますが、SMBCからの入金であれば円のまま送金して800円です。

ドル転は10万ドルまでが2ドルです。スプレッドは0です。

取引手数料は200株まで1ドルです。それ以上は200株ごとに1ドルずつ増えます。(数十万~数千万は圧倒的にInteractiveBrokersが安いです)

円転は手数料は10万ドルまで2ドルです。スプレッドは0です。

円の日本の銀行への送金はSMBC信託なら0円らしいです(※ここはしっかりとわかっていませんので、眉唾です。)

わかりますよね。もうマネックスもSBI証券も楽天証券もいらんかったんや!

いますぐ InteractiveBrokers に口座を作りましょう!

注意点

1点だけ注意なのが、InteractiveBrokers(IBLLC)は米国証券口座なので特定口座はありません。なので必ず確定申告をする必要があります。

でもこれは税務署に行って、口座取引見せながら相談すればどうやってまとめればいいか教えてくれます。「税務署は友達」です。

しかも1回わかれば難しくないです。それに将来外資に行く機会があればRSUなどで株は付与されるので、これを機に慣れておくことをおすすめします。

もし特定口座じゃないと無理ならInteractiveBrokersはやめたほうがいいでしょう。

実際の作成方法について

詳細解説しているものは結構ありますので、そっちをみてください。

【2021年最新版口座開設】IB証券口座開設のやり方を詳しく紹介します。ちょっとだけ変わってます! – YSky_channel’s blog

入金方法なども載っています。

【「IB証券」の口座への入金手順解説】三井住友銀行から送金がオススメ! – YSky_channel’s blog

SMBCからの海外送金のやり方についてはこちらなど。

【IB証券】入金手順(三井住友銀行の場合) – 米国株オプション取引実践記 (us-kabuop.trade)

なお、必ず IBLLC のみの作成を行うことにしてください。間違ってもIBSJも一緒に開設すると口座入金が必須になります。間違えたらIB証券に電話して相談しましょう。

InteractiveBrokersから一切アフィはもらってません。(是非もらいたいぐらいですが!)

なのでもしこの内容が役に立ったのであれば、せめてこのブログや私のツイッター(@speculativenyanko) のフォローをお願いします! 以上、投機ねこでした。

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